元金均等返済と元利均等返済はどのような返済方法ですか?
毎月返済する住宅ローンの返済額には、元金分に利息分が含まれているのですが、これをどのような配分で返済するかによって「元金均等返済」と「元利均等返済」という2つの返済方法が設けられています。
元金均等返済というのは、毎月返済額のうち元金分を一定にして、そのときの借入金残高にかかる利息分を上乗せして返済する方法です。
一方、元利均等返済は、毎月返済額の元金分と利息分の割合を調整して、毎月の返済額を一定にする方法です。
一般的に多くの金融機関では元利均等返済が採用されています。
総返済額を軽くするにはどちらの返済方法がよいでしょうか?
元金均等返済は、元利均等返済と比較して当初の返済額は多くなりますが、元金が早く減るのでそれに伴う利息も少なくなり、返済が進むにつれて、毎月返済額は軽くなります。
また、総返済額も元利均等返済よりも少なくなります。
ちなみに、元利均等返済の方が、毎月返済額が一定であるので返済計画が立てやすい、元金均等返済と比較して当初の返済額が少ないため収入基準をクリアしやすいなどの理由で多く利用されています。
しかしながら、借入金を早く減らすためには元金均等返済の方が有利ですので、借入先の金融機関に元金均等返済があれば比較検討してみるのもよいかもしれません。
フラット35や財形住宅融資だけでなく、一部の銀行などでも取り扱っています。
多く借りられるのはどちらの返済方法でしょうか?
住宅ローンには収入基準があり、フラット35でしたら、毎月返済額の4倍以上収入が必要です。
元金均等返済と元利均等返済の収入基準を同じ条件で比較すると、元利均等返済の方は当初の返済額が少ないですので、それだけ必要な収入も少なくてすみます。
つまり、収入が少ない人は、元利均等返済の方が多く借りられるということになります。 |