交渉預り金というのは、売買や賃貸借を目的とする不動産取引の誘引に際し、買主や借主が真面目な意図から出た取引の申込みであることを証明し、媒介交渉に迫力を与えるため、媒介業者へ預託する金銭のことをいいます。

交渉預り金は、売主や貸主が取引に同意すれば、媒介業者から即時交付されます。

そして、契約締結時の手付金や前払賃料に充当されます。

ちなみに、同意されなければ直ちに返還されます。

交渉預り金には、原則として利子はつけません。

限定承認というのは、相続によって得る財産の限度においてのみ、被相続人の債務と遺贈についての責任を負うことを留保して、相続の承認をすることをいいます。

単純承認は、無限責任です。

つまり、相続人は自己の固有の財産を出してでも、被相続人の債務全部を弁済しなければなりません。

それに対して、限定承認は、もし数人の相続人にあるときは、全員で、相続を知ったときから3か月以内に、財産目録を調製して、家庭裁判所に申述しなければなりません。

また、限定承認をしたときは、相続財産について精算が行われ、相続債権者および受遺者に、2か月以上の一定期間内に請求し得べきことを公告し、この期間経過後債権者に配当弁済し、残余財産で受遺者に弁済します。