贈与税とは?
贈与税というのは、他人から物をもらったときにかかる税金です。
贈与税は現金だけでなく、土地や建物を無償でもらったときにもかかるほか、不動産などを時価と比較して著しく安く買った場合にも、購入価格と時価との差額に対して課税されます。
贈与税の課税方法は?
贈与税の課税方法は、2003年度以前は「暦年課税制度」のみだったのですが、2003年度の税制改正によって「相続時精算課税制度」が新たに導入されました。
贈与税の「暦年課税制度」とは?
贈与税の「暦年課税制度」というのは、その年の1月1日から12月31日までの間にもらったものを合計して、その合計額から基礎控除110万円を控除した分に対してかかるものです。
計算式は以下のようになります。
⇒ (贈与金額−基礎控除110万円)×税率
つまり、110万円までは非課税ということです。
贈与税(暦年課税)の税額は?
贈与税(暦年課税)の税額は下記のようになっています。
<贈与税(暦年課税)の速算表>
基礎控除後の課税価額 |
税率 |
控除額 |
200万円以下 |
10% |
− |
300万円以下 |
15% |
10万円 |
400万円以下 |
20% |
25万円 |
600万円以下 |
30% |
65万円 |
1,000万円以下 |
40% |
125万円 |
1,000万円超 |
50% |
225万円 |
たとえば、現金800万円の贈与を受けたときには、以下のように142万円の贈与税が課税されます。
⇒ (800万円−110万円)×30%−65万円=142万円
ちなみに、暦年課税の税率は、2003年より最高税率が70%から50%に引き下げられ、さらに、税率の刻み数が13段階から6段階へと簡素化されていますが、実質的にみても贈与税は軽減されているといえます。
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